読書がもたらす幸せ

以前、面白い記事を読みました。人は、六分間読書をするだけで、ストレスが緩和されるというのです。いったいどうしてこんな調査をしたのか、きっかけも気になったのですが、それよりも、六分という時間に驚きました。短いですよね。日に長時間本に触れるのは難しくとも、これなら頑張ろうという気持ちになってきます。
確かに、週に何冊とか、一日一時間とか決めて読書をできれば、それは素晴らしいことでもあります。また、学生時代は、知識の向上や読解力を深めるために、そういうことも必要でしょう。しかし大人は、資格試験の勉強でもない限りは、最初の目標は低くていいと思うのです。毎日少しずつページを開く癖をつけて、ストレスを解消できれば、それだけで読書の価値は十分あるのではないでしょうか。
だからといって、きっちり六分はかって、というのもナンセンスですけどね。ちらっと表紙を開けてみて、数ページ読んだ後、「ああ、これだけしか進まなかった」と考えるのではなく「今日はこれで元気になれる」と感じられたら、一番でしょう。つまり、小さなことにはこだわらず、ちょっと頑張った自分を肯定してあげるということです。お疲れ様、今日の私!といったところですね。

善意と本のリサイクル

昨日、友人が大量の本を抱えて、我が家に遊びに来ました。「それどうしたの」と聞けば、なんでも知人が要らなくなったものを、貰ってきたのだとか。「欲しいものがあったらあげようと思って」と言うので、折角だからと、一冊ずつ見ていきました。するとジャンルが全くバラバラなのですよ。ベストセラー小説あり、人気のコミックスあり、エッセイあり。ずいぶん趣味が広いだなあと思ったのですが、後に知り合いは、カフェを開いているのだと知りました。常連さんがくれる本を置いているそうで、今回はその入れ替え時期なんですって。
確かに、古書店に売るのはちょっとためらうくらいの傷み具合でしたからね、納得です。図書館に予約をしたものの、何十人待ちとなっている小説を貰うことができ、得した気分です。私の家族が通う病院でも同じように、患者さんが漫画を持ち寄っているので、まるで漫画喫茶のようになっているのですよ。どこも素敵な繋がりがあるのですね。
今回のことで、自分が不要になったものを、こうやって、必要な人に貰ってもらうこともできるのか、と実感しました。次に書棚整理をする時は、私もどこかに寄付しようかしら。廃品回収に出されるよりは、本も嬉しいでしょうからね。

『好き』を分かつ

友達が漫画を大人買いしました。以前から私がすごく面白いよと勧めていたものです。自分が好きなものに興味を持ってもらえるのは、とても嬉しいですよね。ちなみに私も彼女が好きな小説を読んでいます。誰かがいいと言うものには、必ず素晴らしい点があると思っているので、勧められたら基本的には、目を通すようにしているのです。
友人は今回の漫画をとても楽しんで読んでくれたようです。すぐにメールで感想が送られてきました。今後どんな流れになるといいなあ、という気持ちも書かれていて、それが私と違ったのが、とても興味深かったです。でも意見が異なっていたからと言って、けんかにはなりませんよ。実際にどうなるかは、作者にしかわからないですし、私たちが言っていることは、あくまで個人の感想なのですから。
私も小説を読破したら、彼女に連絡しなくては。きっと好きになった登場人物は違うでしょうか、次の巻も読みたいといったら、喜んでくれるでしょう。こうしてお互いの『好き』を交換して、私たちは、新しい世界を自分に取り込もうとしています。ただ、相手に強要しないように、注意はしているのですよ。意見の押しつけほど、厚かましいものはないですからね。

ブルーライトを撃退する方法

友人が、ブルーライト除去眼鏡を購入したそうです。これでいつでも、スマホもパソコンも使い放題だと、大層喜んでいましたね。彼女は常にディスプレイに向かう仕事をしているためか、眼精疲労がひどく、そこから肩こりや体調不良を引き寄せて、長いこと大変だったんですよ。でもこの眼鏡があれば百人力。ゲームし放題だとのことで、それにはさすがに、苦笑してしまいましたが。
しかしかなり以前から、ブルーライトが目によくないことは言われています。脳を覚醒させるため、就寝前の一時間は、スマホを見ないようにというのも、よく注意されていることですね。ただ私は、残念ながらそれを守っていません。だって、寝る前の読書は、子供の頃からの習慣なんですもの。その時間に読むものは、なるべく紙の書籍を選ぶようにはしていますが、オンライン小説にはまっているときは、さすがに我慢ができず、読んでしまいます。
結果、早朝覚醒に悩むようになりました。朝の三時とかに起きてしまい、すぐには寝入ることができません。うまく二度寝ができても身体は一日怠いので、なかなか辛いことになってしまいます。もし友人の眼鏡でそれがなくなるのならば、私も購入を検討してみたいですね。まずは彼女の、結果報告待ちです。

世界を知るには生活から

友人の家に遊びに行ったら、机の上に地図帳が置いてありました。ですが、リビングには、大きな地球儀もあるのです。どちらか一方だけあれば、世界各国の場所はわかるのではないかしら。そう思い聞いてみれば、細かいことを知りたいときは地図を、距離感やグローバルな感覚を学びたいときには地球儀を使うのだそうです。なるほど、と思いました。平面と立体では、感じるものが違いますからね。
そのほか、彼女は時計に、外国の時間を設定しているのですよ。そのときはイギリスだったので、日本とは、夏なら八時間、冬なら九時間の差がありますね。ちなみに国は、読んでいる作品の舞台で決めていることが多いとのことで、これも面白い発想だなあと感心しました。基本的に生活は日本式ですが、時期によって出される飲み物が変わるのもこのせいなのでしょう。ちなみにその日は、当然のように紅茶です。
ここまで小説の世界にはまり込み、影響を受けるというのは、ある意味潔い気がします。私も読んでいる作品の影響で、お蕎麦ばかり食べたり、カモミールティーを飲むようになったりしたけれど、ここまでではありませんでした。今度遊びに行くときは、美味しい茶葉を持って行くことにしましょうか。

疲れた一日が素敵な時間に

映画を見に行きチケットを買った後、私はいつも売店でパンフレットを買います。それから始まるまでの時間は、店内をうろついたり、ジュースを買ったり。座席は指定ですから、たいてい、そんなに急いで会場へは向かいません。わりとぎりぎりです。
しかしそのときは違いました。パンフレットなんて全然買えず、席に行くまでは大混雑。大盛況の作品だったからです。人ごみで酔ってしまって、映画を見ているときも、体調は散々。やっと終わったときは、これで解放されたという感じで、よたよたとその場を後にしました。もちろん、作品は素晴らしかったのですよ。ただ私の具合が、良くなかっただけです。
そしていざ帰路につこうとしたところで、パンフレットを買ってないことに気付いたのです。でもまたあの人ごみの中に戻る気にはなれず、残念だったなあとため息をついていたところ、立ち寄った書店で、その原作が売られているのを見つけました。そうだ、代わりにこれを買おうとさっそくレジに並び、自宅に戻ってから目を通したら、映画とだいぶ内容が違うんですね。びっくりすると同時に、ぐいぐいと世界に引き込まれてしまいました。疲れた体に面白い本。冴えない一日が、素敵な日になりました。

部屋の片づけと心の整理

以前何かで、自分がついていないと思う時は、部屋の片づけをしなさいという文章を読みました。心の乱れはそのまま、部屋の混沌になるというのです。そんなことはないだろうと適当に流してしばらく後、私はその教えが正しいことをしりました。落ち込んだ友人を励ますために部屋に行ったら、今までにないくらい、ごちゃごちゃになっていたからです。
たいして信じていなかった文言なのに、なぜかそれが頭をよぎり、私は友人と一緒になって、熱心に部屋を片付けました。そして二時間後、部屋はすっきり、部屋に入る風すら心地よく気がして、疲れ切ったはずの私たちの顔には、笑顔が浮かんでいたんですよ。それを気に、友人もだんだん明るくなっていきました。
部屋の掃除がきっかけなのか、それともその間に話していたことが要因なのかは、わかりません。ただあのフレーズは、確かに私達の役に立ち、ふたりを元気づけてくれました。信じていないと思いつつも、それが記憶の片隅に残っていたことも、きっとなにかのご縁だったのでしょう。今後はもし部屋が散らかってきたら、自分の気持ちがへこんできているのだと考えて、気分転換を心がけようと思います。もちろん友達にも、同じアドバイスをするつもりです。

クリアファイルでブックカバー

自宅になぜか、たくさんのクリアファイルが余っていました。何かのおまけに貰ったり、気に入って買ったりしていたのが原因でしょう。イラストがいっぱいついたかわいいいものは、親戚の子供が喜んでもらってくれるのですが、シンプルなものはそうもいかず、かといって入れる紙がそれほどあるわけでもないので、長い間に、箪笥の肥やしとなっていました。
場所をとるものではないと思いつつも、何十枚もたまってしまえば、いつまでも放っておくわけにはいきません。解体して棚の埃避けにしたり、丸めてブーツの形を整えるのに使ったりしたほかは、ブックカバー作りに挑戦してみました。インターネットで、リメイク方法を検索したのです。
カッターがあれば簡単というので、見よう見まねで挑戦してみましたが、チャレンジすること三十分。時間はかかったけれど、なかなか上手にできるものですね。なにせもとがクリアファイルですから、少々お茶をこぼしたところで気になりません。先日、お気に入りの小説に紅茶を垂らしてしまった私には、とても心強く、ありがたい物となりました。せっかくだから、友人達にもこの作り方を教えてあげようかしら。余った端はお揃いのしおりにもなるし、なかなか便利なのですよね。

大事なのはオンとオフのバランス

小説を書くのは、とても孤独な作業なんです。そう言ったのは有名な作家さんでした。かなり昔のことなので名前は忘れてしまったのですが、最近、それをもっと若手の方からも聞いたのですよ。確かに、一日中パソコンのキーボードを売っているのかと思えば、納得もできますよね。机に向かうのは漫画家も同じと言ったところで、彼らの場合はアシスタントさんと一緒のこともあります。でも作家で、お手伝いを雇っているという話は、聞いたことがありません。作業が分担できないから、必然的にひとりの活動となるのでしょう。
でも、彼らはただ家にこもっているわけでもないようです。別の方は、執筆作業ばかりに時間を割いてはいけないと語っていました。一見時間の無駄と思われるような趣味や遊びの中からこそ、アイデアは生まれてくるのだそうですって。そのため、書くこと以外には興味を向けずに、家の中にばかりいると、小説の世界が狭くなるとのことでした。これもまた、なるほどと納得です。
書く時は集中して孤独になり、遊ぶ時は全力でというバランスが、大切なのでしょう。素敵な話を書くための心遣いに、これこそがプロなのだろうなと思いました。生活と創作活動は、密接に繋がりあい、平行されていくものなのですね。

変わらぬ時間を過ごせる喜び

いつだったか、友人が半泣きになりながら電話をしてきたことがあります。これは大問題発生かと身構えたのは一瞬のこと、「この前の番組、録画してない?録れてなかったの」と言うので、安心するやら同情するやら、思わず苦笑してしまいました。どうしてかわからないけれど、タイマー予約がうまくできていなかったのだそうです。興味のない人からすればそれくらいのことで終わる話ではありますが、これはショックですよね。当然私も、経験があります。
幸い私も録画してあったのでそう伝えると、数日後、友人は我が家にその作品を見に来ました。しかも料理好きな彼女の、お手製のお菓子付きです。こちらは撮ったものを見せるだけなのに、なんだか得をした気がしますね。彼女は学生時代のように楽しくおしゃべりをして、ついでに私が集めている小説を借りて、帰って行きました。今まではとうてい縁のなかったジャンルなので、しきりに「こんなのも読むようになったんだね」と驚いていましたっけ。人間年をとれば変わるのよ、などと、嬉しいのかそうでないのかわからない言葉に二人で笑うと同時、それこそ両手の指では足りないほどに長い期間を、一緒に過ごしていられたことに感謝しました。