見方を変えてプラス思考

いつだったか、海に行ったときのことです。外国の特別に美しい場所というわけでもなく、どこにでもあるような、日本の小さな港だったのに、唐突に、私はこの先が世界中に繋がっているんだなと、胸が熱くなりました。それより前に、ちょうど歴史ファンタジーを読んでいたせいかもしれません。
その話の中では、国と国が争い、多くの兵士がなくなり、それよりもたくさんの国民たちが、過酷な暮らしをしていました。逃げたくとも場所はなく、実行すれば反逆罪として扱われます。主人公たちはそれを変えていくべく、戦っているのです。
これは創作でも、実際遠い昔には、世界は確かに、このように争っていたのですよね。国境など地面に引かれているわけではないのに、それをいかに広いものにするかを考え、武器をとって戦って。それを意識すると、今の平和な日本、この世の中が、とても素晴らしいものに思えました。
当たり前と感じている日常の中にも、見方を変えれば、こんなにも素敵なものがあるのですね。日々の生活を変えるのは、いろいろなしがらみもあり、難しいところ。それならせめて柔軟な思考を持って、今のままの枚に力、少しでも幸福を得られるようになりたいと思いました。

柔らかい音、冷たい漢字

親戚のおじさんが、レコードを集めているそうです。今は音楽と言えばダウンロードかCDの販売がほとんどですから、かなりの年代物と言えるでしょう。ただ私は話を聞いただけで、残念ながら音楽は聞いたことがありません。しかしおじさんも父も、レコードだと音が柔らかいというのですよ。なんとなく想像はつきますが、それでも、不思議な表現だなあ思います。
ですがこれは、私が「カタカナよりもひらがなのほうが女性的」と言うのと同じなのかもしれません。直線よりもカーブが多いから、柔らかい印象を受けるのです。私と同じように読書好きの友人は、すごく納得してくれましたね。ちなみに漢字が多いと、見た目に冷たく感じると思っています。
音や文字を見て硬度や温度について考えるなんて、本当に人間の感性というのは、面白いですね。そう言えば、ワインが好きな友人は、この味は丸みがあるとか、尖っているとかいていました。まさか舌を転がるわけでも、突かれるわけでもないでしょうに、これも見事な表現です。もしこの三人が同じものを見ても、きっと感じ方はまるで違うのでしょうね。これが感受性というものなのかしら。私もいつか、レコードを聞きたいし、ワインも美味しくいただきたいものです。

書店で会うのは運命なんです

最近、新刊情報は作者のSNSで知ることが多いのですが、それを見るとすぐに、オンラインショップで予約をしてしまうんですよね。以前は便利だと思っていたそれが、最近は悪い癖だなあと感じるようになっています。欲しい本はワンクリックで買えると思っているから、書店に行く頻度が明らかに減ったのです。
これはすなわち、自分が新しいものに出会う可能性を、自ら潰している……と言ったら、大げさでしょうか。でも私は、そう思ってしまいます。今までにも、書店の平積みの中から偶然手に取った作品に、大きな感動を貰ったことがあるからです。
あるいは、わざわざ店に行かなくても、どこかで出会う可能性はあったかもしれません。でもインターネットで面白そうな本を見たとしても、私は初見さんだと、すぐに購入は決めないのですよ。だって、ちょっとピンときたからという理由だけで、それをクリックしてレジに進んでいたら、いっきにお小遣いをオーバーしてしまうんですもの。そうならないためにも、自制心が必要なのです。でも書店だと、次に来た時はないかもしれないと思って、思いきってしまうんですね。だからこその出会いなのですが……やっぱりそれも、大事にしたいです。

読書がもたらす幸せ

以前、面白い記事を読みました。人は、六分間読書をするだけで、ストレスが緩和されるというのです。いったいどうしてこんな調査をしたのか、きっかけも気になったのですが、それよりも、六分という時間に驚きました。短いですよね。日に長時間本に触れるのは難しくとも、これなら頑張ろうという気持ちになってきます。
確かに、週に何冊とか、一日一時間とか決めて読書をできれば、それは素晴らしいことでもあります。また、学生時代は、知識の向上や読解力を深めるために、そういうことも必要でしょう。しかし大人は、資格試験の勉強でもない限りは、最初の目標は低くていいと思うのです。毎日少しずつページを開く癖をつけて、ストレスを解消できれば、それだけで読書の価値は十分あるのではないでしょうか。
だからといって、きっちり六分はかって、というのもナンセンスですけどね。ちらっと表紙を開けてみて、数ページ読んだ後、「ああ、これだけしか進まなかった」と考えるのではなく「今日はこれで元気になれる」と感じられたら、一番でしょう。つまり、小さなことにはこだわらず、ちょっと頑張った自分を肯定してあげるということです。お疲れ様、今日の私!といったところですね。

善意と本のリサイクル

昨日、友人が大量の本を抱えて、我が家に遊びに来ました。「それどうしたの」と聞けば、なんでも知人が要らなくなったものを、貰ってきたのだとか。「欲しいものがあったらあげようと思って」と言うので、折角だからと、一冊ずつ見ていきました。するとジャンルが全くバラバラなのですよ。ベストセラー小説あり、人気のコミックスあり、エッセイあり。ずいぶん趣味が広いだなあと思ったのですが、後に知り合いは、カフェを開いているのだと知りました。常連さんがくれる本を置いているそうで、今回はその入れ替え時期なんですって。
確かに、古書店に売るのはちょっとためらうくらいの傷み具合でしたからね、納得です。図書館に予約をしたものの、何十人待ちとなっている小説を貰うことができ、得した気分です。私の家族が通う病院でも同じように、患者さんが漫画を持ち寄っているので、まるで漫画喫茶のようになっているのですよ。どこも素敵な繋がりがあるのですね。
今回のことで、自分が不要になったものを、こうやって、必要な人に貰ってもらうこともできるのか、と実感しました。次に書棚整理をする時は、私もどこかに寄付しようかしら。廃品回収に出されるよりは、本も嬉しいでしょうからね。

『好き』を分かつ

友達が漫画を大人買いしました。以前から私がすごく面白いよと勧めていたものです。自分が好きなものに興味を持ってもらえるのは、とても嬉しいですよね。ちなみに私も彼女が好きな小説を読んでいます。誰かがいいと言うものには、必ず素晴らしい点があると思っているので、勧められたら基本的には、目を通すようにしているのです。
友人は今回の漫画をとても楽しんで読んでくれたようです。すぐにメールで感想が送られてきました。今後どんな流れになるといいなあ、という気持ちも書かれていて、それが私と違ったのが、とても興味深かったです。でも意見が異なっていたからと言って、けんかにはなりませんよ。実際にどうなるかは、作者にしかわからないですし、私たちが言っていることは、あくまで個人の感想なのですから。
私も小説を読破したら、彼女に連絡しなくては。きっと好きになった登場人物は違うでしょうか、次の巻も読みたいといったら、喜んでくれるでしょう。こうしてお互いの『好き』を交換して、私たちは、新しい世界を自分に取り込もうとしています。ただ、相手に強要しないように、注意はしているのですよ。意見の押しつけほど、厚かましいものはないですからね。

ブルーライトを撃退する方法

友人が、ブルーライト除去眼鏡を購入したそうです。これでいつでも、スマホもパソコンも使い放題だと、大層喜んでいましたね。彼女は常にディスプレイに向かう仕事をしているためか、眼精疲労がひどく、そこから肩こりや体調不良を引き寄せて、長いこと大変だったんですよ。でもこの眼鏡があれば百人力。ゲームし放題だとのことで、それにはさすがに、苦笑してしまいましたが。
しかしかなり以前から、ブルーライトが目によくないことは言われています。脳を覚醒させるため、就寝前の一時間は、スマホを見ないようにというのも、よく注意されていることですね。ただ私は、残念ながらそれを守っていません。だって、寝る前の読書は、子供の頃からの習慣なんですもの。その時間に読むものは、なるべく紙の書籍を選ぶようにはしていますが、オンライン小説にはまっているときは、さすがに我慢ができず、読んでしまいます。
結果、早朝覚醒に悩むようになりました。朝の三時とかに起きてしまい、すぐには寝入ることができません。うまく二度寝ができても身体は一日怠いので、なかなか辛いことになってしまいます。もし友人の眼鏡でそれがなくなるのならば、私も購入を検討してみたいですね。まずは彼女の、結果報告待ちです。

世界を知るには生活から

友人の家に遊びに行ったら、机の上に地図帳が置いてありました。ですが、リビングには、大きな地球儀もあるのです。どちらか一方だけあれば、世界各国の場所はわかるのではないかしら。そう思い聞いてみれば、細かいことを知りたいときは地図を、距離感やグローバルな感覚を学びたいときには地球儀を使うのだそうです。なるほど、と思いました。平面と立体では、感じるものが違いますからね。
そのほか、彼女は時計に、外国の時間を設定しているのですよ。そのときはイギリスだったので、日本とは、夏なら八時間、冬なら九時間の差がありますね。ちなみに国は、読んでいる作品の舞台で決めていることが多いとのことで、これも面白い発想だなあと感心しました。基本的に生活は日本式ですが、時期によって出される飲み物が変わるのもこのせいなのでしょう。ちなみにその日は、当然のように紅茶です。
ここまで小説の世界にはまり込み、影響を受けるというのは、ある意味潔い気がします。私も読んでいる作品の影響で、お蕎麦ばかり食べたり、カモミールティーを飲むようになったりしたけれど、ここまでではありませんでした。今度遊びに行くときは、美味しい茶葉を持って行くことにしましょうか。

疲れた一日が素敵な時間に

映画を見に行きチケットを買った後、私はいつも売店でパンフレットを買います。それから始まるまでの時間は、店内をうろついたり、ジュースを買ったり。座席は指定ですから、たいてい、そんなに急いで会場へは向かいません。わりとぎりぎりです。
しかしそのときは違いました。パンフレットなんて全然買えず、席に行くまでは大混雑。大盛況の作品だったからです。人ごみで酔ってしまって、映画を見ているときも、体調は散々。やっと終わったときは、これで解放されたという感じで、よたよたとその場を後にしました。もちろん、作品は素晴らしかったのですよ。ただ私の具合が、良くなかっただけです。
そしていざ帰路につこうとしたところで、パンフレットを買ってないことに気付いたのです。でもまたあの人ごみの中に戻る気にはなれず、残念だったなあとため息をついていたところ、立ち寄った書店で、その原作が売られているのを見つけました。そうだ、代わりにこれを買おうとさっそくレジに並び、自宅に戻ってから目を通したら、映画とだいぶ内容が違うんですね。びっくりすると同時に、ぐいぐいと世界に引き込まれてしまいました。疲れた体に面白い本。冴えない一日が、素敵な日になりました。

部屋の片づけと心の整理

以前何かで、自分がついていないと思う時は、部屋の片づけをしなさいという文章を読みました。心の乱れはそのまま、部屋の混沌になるというのです。そんなことはないだろうと適当に流してしばらく後、私はその教えが正しいことをしりました。落ち込んだ友人を励ますために部屋に行ったら、今までにないくらい、ごちゃごちゃになっていたからです。
たいして信じていなかった文言なのに、なぜかそれが頭をよぎり、私は友人と一緒になって、熱心に部屋を片付けました。そして二時間後、部屋はすっきり、部屋に入る風すら心地よく気がして、疲れ切ったはずの私たちの顔には、笑顔が浮かんでいたんですよ。それを気に、友人もだんだん明るくなっていきました。
部屋の掃除がきっかけなのか、それともその間に話していたことが要因なのかは、わかりません。ただあのフレーズは、確かに私達の役に立ち、ふたりを元気づけてくれました。信じていないと思いつつも、それが記憶の片隅に残っていたことも、きっとなにかのご縁だったのでしょう。今後はもし部屋が散らかってきたら、自分の気持ちがへこんできているのだと考えて、気分転換を心がけようと思います。もちろん友達にも、同じアドバイスをするつもりです。